先日は大阪府箕面市で「脱MS」でUbuntuによるシンクライアントシステムを全市立小・中学校に導入というニュースがありました。夕張市でも導入というニュースがありましたが、私の周りでもUbuntuの導入を検討したいという話が、最近特に増えてきています。
世相?なんて言うとそれらしく聞こえてしまう今のご時世。でもそんなのだけではないような。。。
私がいたスパコン業界では、過去7年ほどの間でLinuxのシェアが数パーセントだったものが、今や90%を超えるに至っています。
LAMPと呼ばれるLinux, Apache, MySQL, PHP,Perl, PythonなどのオープンソースがいわゆるWeb2.0の世界を大きく発展させ、AmazonやGoogleがリードするクラウドの分野もオープンソースをベースに構築されています。
クラウドの世界を大きく発展させた仮想化技術も、サーバの仮想化にとどまらず、今やデスクトップの仮想化までが本格化しつつあります。
同じような流れで、サーバ分野にはすでに大きく浸透してきたOSS/Linuxが、デスクトップにも少しずつ領域を広げようとしているように感じます。
・・・とはいえ、ブレイクするとしても来年以降となるのでしょうが。。。
現在、とある所向けにテスト用としてUbuntuベースのカスタマイズ版を、9.10ベースで作り始めています。
それも今やクラウドの中。メインの担当者を含めてプロジェクトのメンバーが、Reconstructor.orgというクラウドサービスをベースにプロジェクトを進めているわけです。
実は、カスタマイズ版Ubuntuを作成するリマスターツールであるReconstructorは、従来のアプリケーション版に加えて、新たにクラウドサービスをスタートしています。
■Reconstructorの新しい公式ページ
このサービスの登場により、けっこう面倒なリマスター作業を、たった一人ではなくてチームでプロジェクトとして進行していくことができるようになっているワケです。

先週のWindows 7の発売を記念して、↑こんなのを作ったら、メンバーから即刻却下(^_^;;;
これはいくら何でもイケませんですよね。(^_^;;;
はい、すみません。これからマジメにやります。

Webインタフェースは、こんなカンジ。
まず、プロジェクトを作成する際に、Ubuntu、Debianのどのバージョンをベースとするかを選択してからスタートします。
一番上の「Packages」では、カスタマイズLiveCD/DVDに入れたいパッケージをジャンルごとにリスト表示してチェックを入れて追加していきます。
ここで追加できるのは、UbuntuやDebian公式のパッケージ。パッケージ名が分かっていれば、検索してどんどん追加していけます。

2番目の「Modules」では、初期設定ではアイコン、デスクトップテーマを追加していけるようになっています。
自作のテーマやネットで入手したパーツなどはローカルからアップロードすることもできます。

モジュール類はさらに増やすことができ、リポジトリの追加も行えます。
これにより、公式以外の優れもののアプリを追加することができるようになるわけです。
PPAリポジトリの追加画面です。リポジトリのアドレスとPGPキーをこちらから登録できます。
一通り作業が終わったら、左上にある「Build Project」というギア型のアイコンをクリックして、プロジェクト作成時に指定したディストリビューションをベースとして、追加指定したパッケージをまとめる作業をネットのアチラ側で行ってくれるわけです。
今回の場合、Ubuntu 9.10Beta版の時点からスタートしていますが、ビルドする時点での最新版をベースとしてパッケージングしてくれますので大丈夫。
さらには、Advancedメニューでコマンドにより apt-upgradeが行うことも可能です。(*現時点ではミラーサーバがどこも混み合っているので、禁止されていますが・・・)
しばらくしてパッケージング作業が終わると、ローカルにダウンロードすることができます。
・・・ということで、クラウドの中にストレージがあるわけではなく、各所のサーバに置かれているUbuntu本体、その他ソフトウェアパッケージを、ビルドする際にかき集めてきて一時的にまとめるという作業を、ネットのあちら側でやってくれるわけです。
・・・ということで、プロジェクト進行中は中味をアーでもない、コーでもないと、皆でいぢくり回すことに専念すればいいのです。
マクドナルドでハンバーガーを食べながら、思いついたらNetWalkerを取り出してパッケージを追加・・・なんて事もできちゃいます。
このサービス、基本は無料です。しかし、右上に注目していただくと、「$3.50」という料金表記がされています。
これ、面白いシステムで、毎月5ドルがタダでもらえます。作業内容によって、ネットの帯域を使ったりディスク領域を使用することで少しずつ5ドルから減額されていくという仕組みなのです。料金は次の通り。
# Upload and store a project file: $0.02 per MB
# Build a project: $0.30
# Download a built project: $0.45 per GB
あまり使いすぎると実際に料金を支払わなくてはいけなくなる・・・というシステムになっているワケですね。とても面白いシステムです。
ぜひぜひ、皆さんもオリジナルのパッケージを作られてみると面白いと思います。
なお、従来通りのローカルアプリケーション版は、下記URLからダウンロードできます。



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